2011/10/24

「青」の広場?

ご無沙汰しております。最近更新がマチマチになっていて反省しています…


昨日、とあるイベントに足を運んできました。

その名もCIRCLE OF LIGHT

「赤の広場で光のショーをやるらしい」というのを聞き、夜になってから行ってみると、最寄駅Охотный рядの中からすでに警官が通行規制を行っており、マネージ広場も警察(たぶん軍の人もいた)だらけ。

赤の広場も正面から入ることはできず、2か所に設けられたセキュリティチェック場をおそるおそる通過。物々しい雰囲気に怯えながら(しかも昨日はかの劇場占領事件があったのと同じ日だったらしいのでなおさら…)赤の広場に入ると…



まず飛び込んできたのがこの光景!あ…青い!!あれ、これは本当にГУМだよね・・・?


もうなんか合成写真みたい…


広場内はいつも以上に人があふれていて、カップルももちろんそうですが子供連れの家族なんかも結構多かったです。

そして友達と2人で感動して写真をとりまくっていると、突然大音量の音楽が。

ワシーリー寺院の方をみると、音楽に合わせて様々にライトアップが変わっていきます。
まさに「光のショー」。

まさに「赤」の広場!

ワシーリー寺院のショーがおわると、次はГУМ、次はヴァスクレセンスキー門、次はレーニン廟というように、順々にショーの位置が変わっていきます。


ほんとにキレイでキレイで…。およそ20分のショーを心の底から楽しむことができました。良い思い出だなぁ・・・。

日本でもこういうショーはあるのでしょうが、さすがロシア、規模が違います。これを赤の広場でやるなんて…!
この日は雨が降ったりやんだりで天候が心配だったのですが、雨は降りませんでした。できすぎですね!

赤の広場をでるとマネージ広場でもビルの壁面に光をあててショーを行っていました。こちらもこちらで面白かったです。



もちろん動画も撮ったのですが、ここでお見せできるほど上手に撮れなかったので、アップするかどうかはもうしばらく考えます(笑)

この余韻を胸に、土日さぼった分で溜まった宿題をこれから片づけます;; 頑張ろ…

2011/10/18

勉強のお供。

土曜についに初雪がふった(らしい。私は見ていないのですが…)モスクワ。
昨日今日はすこーしだけ冷え込みが和らいでいるようです。

先週から大量の宿題に苦しんでいます;;

とにかく読む、読む、読む…
私は残念なことに電子辞書を持っていないため、分厚い研究社の露和辞典を地道に引きながら読むのはかなり骨が折れます。そして自分の語彙力のなさを反省する毎日です。

そんな勉強のお供にはお茶とお菓子が欠かせない(笑)わけですが、最近ハマっているお菓子がこれ。


Юбилейное(ユビレイナエ)と読みます。

パッケージの写真にあるように、ビスケットの表側にチョコがコーティングされています。
サクサクしていて、チョコレートも甘すぎない!アルフォートが好きな人ははまると思います。似た感じなので。値段も安いですしね。

私はあまりお菓子を積極的に買うタイプではないでのすが、友人がこれを勧めてくれたときそのおいしさに感動し(というと大げさですが)、以来これをパクパクしています。

しかしこの間このお菓子をスーパーで買おうとしたときに、こんなエピソードが。

ユビレイナエが積まれているところから1つ手にとってカートに入れると、前にいたおばあさんが近寄ってきてカートの中のユビレイナエをつかみ、

「こんな体に悪いものは食べちゃだめよ!こんな自然な風だけど体によくないものがいっぱい入ってるし虫歯にだってなるんだから!こんなものは信じちゃダメっ!今すぐ捨てなさい!」

という趣旨のことを早口でまくし立て、ユビレイナエの山にそれを放り投げられました(笑)

私もあっけにとられて、もはや苦笑い。「ハラショー、ハラショー」と答えてユビレイナエを買わずにその日は帰りました…

いやはや、ロシアの女性は強し…私も見習いたいものです。。。

2011/10/14

ザニャーチヤ

ここ3日くらいですっかり寒くなったモスクワ。曇りがちな日が多く、木の葉もほとんど散りかけています…
今日初雪が降るらしい、という噂もあるのですが、まだ見ていませんね…なんとなく楽しみ。

さて、10月に入って2週間ですが(早い!!)
この10月から大学の授業では「セミナール」が始まっています。

私たちのようにロシア語を学びに来ている外国人は、それぞれレベル別のグループに分けられていくつかの必修の授業(ザニャーチヤзанятие)をこなしているのですが、

それとは別に10こくらいのさまざまなテーマ(文法、文化etc)にそったセミナールが必修授業よりもすこし遅れて開講されていて、好きなものを選択することができます。

私が普段どんな授業を受けているかというと…


月 授業なし

火 ・セミナール:運動の動詞( идти, нестиといった類の動詞の完了体、不完了体、定動詞、不定動詞のニュアンスを学ぶ)
   ・セミナール:ロシア・アヴァンギャルド

水 ・発音(英語LLのような感じ)
   ・会話・文法(といってもやることは様々で、この間はディクテーションを抜き打ちでやらされました)
   ・読解(文学作品を原文でよんだり、その映画をみたりして理解を深める…と思いきや原文の内容を理解するというよりも、その原文に含まれる動詞を抜き出し、接頭辞・語幹・語尾にひたすら分解するという高度な文法の授業になりつつあります(笑))

木 ・セミナール:外国人のためのロシア語の「体」について(完了体、不完了体の持つ意味の違いについてひたすら学ぶ)
   ・セミナール:20世紀のロシア人ノーベル賞受賞作家について(ブーニン、パステルナークなどのノーベル賞作家の生涯・作品について、映像や原文を用いて理解する)

金 ・ロシア文化(ロシアの伝統的な文化について。建築がいまのところメイン。ビデオをみて、ところどころ先生が解説を加える。)
   ・文法(выговорить договорить разговорить...など、接頭辞によって意味が変わるものについてひたすら問題を解き、先生が解説。)
   ・読解(今はゴーゴリの『外套』を読んでいますが、音読させられ、先生が背景や難しい単語について説明。もっとも眠くなる授業!)


土日はお休みです。あと、当然講義はすべてロシア語です。

こんな感じで週10コマなので、日本にいるときと授業数は変わりませんが、
1回に出される宿題量が多い・・・

特に何かを読んでくる、という宿題は、辞書をいちいちひくのでやたらと時間がかかります。説明文ならまだしも、文学的作品は1文が長い上、あまり使われない言葉を使っているので大変です。

授業がおわるのが大体18:00なことが多いので、終わった後つかれたまま夕食をつくり、後片付けをして、シャワーを浴び…などしているとすっかりくたくたになり、夜の勉強もほとんどうとうとしながらやっている状態です(笑)

けれどもこの1カ月で、ロシア語への「耳慣れ」はしてきてると思います!
努力あるのみ、ですね。



2011/10/11

1カ月。


今日でモスクワ生活もちょうど1カ月になりました(同時に、東日本大震災から7カ月、ですね。)

初めの1週間はゆっくり、授業が始まるとあっという間、という感じです。
こんなかんじで10カ月もきっとあっという間なのでしょう。そう思うとなんだか怖い…

というのも、この1カ月を振り返るとたくさんの人に出会って楽しいこともたくさんあったけれど、
留学の1番の目的である「ロシア語の上達」にどれくらい進歩があったかな、と。

ネイティブによって話されているロシア語にも少しずつ耳が慣れてきているような気がしますが、
いざしゃべろうとすると、言葉が出てこないことばかり。うまく表現できないまま終わってしまうことがほとんどです。

「まだ1カ月」という気持ちと、「もう1カ月」という気持ちが交錯しています。

なにごとも初心を忘れてはいけませんね。気を引き締め直して精進していきます!


なんだか反省文のようになってしまいましたが、、、

昨日ようやく寮のセントラルヒーティングがオンになりました!

しかしロシアの暖房を甘く見てはいけない。。。

ご存じの方も多いかと思いますが、冬のロシアの室内は「暖かい」というよりは「暑い」のです。

昨日さっそくそれを体感しました。座っているだけで喉は乾くし汗はかくし、まるで夏のよう…
かなりの暑がりな私はすぐに二重窓をオープンしました(笑)もはや開けっ放しです。


天気予報をみると、今週かぐっと寒くなるようなので、雪が降るのももう間近なのかもしれません。


こちらはおまけ。アルバート通りのおみやげやさんで見たマトリョーシカです^^数が多い!!

2011/10/08

初・観劇。

モスクワはちょっと寒くなってきたのかなーと思ったら、昨日今日は突然暖かくなっています。

天気予報によると、今日はなんと最高20度、最低15度!
ここ最近は最高が12度、最低が5度とかが多かっただけに、驚きもひとしお…

それにしても、そろそろ真冬用のコートを買わなければなりませんね。。。


さて、ロシアでは演劇が盛んかつ人気なのをご存知でしょうか?

演劇に関しては、周りの友達がやっていたりすることはあるのですが私自身は全くの門外漢…
大学の授業でロシア演劇について学ぶものがあった(しかもテストは「演劇をすること」!)のですがそのそれがとても面白く、ロシアでは絶対に本場の演劇を見てみたいと思っていました。

モスクワには大きな劇場が色々あります。
例えば有名なのがマールイ劇場、チェーホフ記念モスクワ芸術座(ムハットМХАТ)、
他にもゴーリキー記念モスクワ芸術座、マヤコフスキー劇場、フォメンコ工房、ユーゴザーパド劇場などなど…

それぞれの劇場にその劇場の監督(演出家)や様々な俳優が所属していて、
それゆえに同じ作品でも演出の仕方、舞台装置なんかが全く違うのです!

付属の俳優養成所なんかもあるみたいなのですが、宝塚と同じで上に上り詰めるまではかなり大変みたいですね。


それでおととい、さっそくモスクワ初観劇をしにいきました!!

劇場はСовременник(現代人)劇場。
名前がイカしてますよね!(笑)
斬新な演出で、人気の高い劇場です。


メトロ:チースティ・プルディЧистые пруды駅からあるいて5分ちょっとくらいのところにあります。


外には劇団員のポスターが。

演目はプーシキンの『桜の園』。
太宰治の『斜陽』のモデルになっているといわれていて、貴族の没落の様を描いた作品です。


中はシャンデリアが下がっていてゴージャスな感じ。
ロシアの演劇鑑賞はクラシックコンサートのようなノリなのか、かなり念入りにめかし込んだ女性が多かったです。
レディー・ガガか!というような方もいらっしゃいました(笑)





場内は意外に簡素な感じ。


プログラムを購入して表紙を見ると、そこにはкомедия(喜劇)の文字。

没落貴族で喜劇・・・?!

と最初は驚きましたが


始まってみると、なるほどこれが「現代人」の演出なのね、と理解しました(笑)
(うまく説明できません(笑))

話の流れは知っているのですが、彼らの台詞のほとんどは理解できずに終わりました。

しかし彼らの演技からあふれるエネルギーが常にビンビンで、圧倒されていました。
顔の表情、体の動き、声の大きさなど、、話の内容よりわりとそっちのほうに意識が流れていたような気がします。

繰り返しますが私は演劇のことはよくわからないのでここがこうだったとか細かいことは言えませんが
あの役者のエネルギーを感じられたのは本当によかったです。そしてコメディーなだけあってところどころ笑いどころもあり(当然ロシア人とツボはずれていますが)…

ロシア演劇、おすすめです。

今月はもう1本行く予定があって、次は若者に人気だというユーゴ・ザーパドへ観に行きます!

ちなみに帰りによったチェーンの寿司レストランが意外にもおいしかったので、それについても追々書いていけたらな…

2011/10/04

はちみつ市

ロシアのスーパーにいくととにかくいろんな種類のハチミツが置いてあって選べない、というほどハチミツ大国(?)なロシア。

先日、ярмарка мёда(ヤルマルカ・ミョーダ)というイベントに行ってきました。

2年ほど前、日本のロシア物産展でロシア産のハチミツを買ったとき、あまりのおいしさに感動したことがあり、このイベントには是非行きたいと思っていたのです。

мёдというのは「はちみつ」のこと。

ロシアには、半年に1度大規模なはちみつ市が開かれます。

ロシア各地からはちみつ農家が集まり、それぞれの自慢のはちみつを売ってくれるのです。

ツァリツィノЦарицыноという、ウニヴェルシチェートУниверситетから約1時間ほどの場所にあるやや郊外の地で開催されていたのが、今回足を運んだ回でした。

ツァリツィノ駅から5分ほど、ところどころに立っている看板を目印にしながら歩いていくと、このような旗がでーん、と。。。


想像はしていましたが、やはり大規模なようでワクワクが募ります。

ゲートを通り、中に入るとさっそく人、人、人、ハチミツ、ハチミツ、ハチミツ…



このような屋台が所せましと並んでいて、それぞれの店の上部には生産者の名前が書かれた看板がでていました。
敷地はとても広いので、А,Б,В...というようにブロックに分かれていました。Еくらいまであったような・・・?もしくはもっと多かったかもしれません。


店先にはこのようにはちみつが積まれた前に、カップなどにはいったふたなしのハチミツが置いてあります。
これは試食用で、備え付けのちいさな棒をつかって自由に試食することができます。これもこの市の1つの醍醐味です。
ハチミツだけでなく、ハチの巣やчак-чак(チャクチャク。美味!)というはちみつを使ったかりんとうのようなお菓子を置いている店もありました。

更にこの写真を見てお分かりのように、日本ではあまり見られないような色・固さのハチミツを買うことができます。(個人的に黒いはちみつははっきり言って美味しくありませんでしたが(笑))

違いは花の種類にあるようです。日本でおなじみのアカシアをはじめとして、донник(シナガワハギ?)、菩提樹などなど。

しかも農家によって香りの強さ、濃さなどがちょっとずつ違っているようで、いろいろと試食しながら吟味するのもなかなか楽しかったです!

ただ日本の一般的なはちみつとちがい、香りが強い分クセがあるので、試食しすぎて最終的に口の中に何とも言えない後味が残って辛かったですが…。一緒にいった友達は、全体的に口に合わないとも言っていました。

相場は、種類によりますが高いものは1キロ700~800ルーブル(≒2100~2400円)。ただ700ルーブルするものはやはり質が高く、格別においしかったです。
安いものは1キロ300ルーブル(≒900円)程で買えます。



40分ほど試食に試食を重ねた末、

結局「なんかよくわかんなくなってきた・・・」となり(笑)

適当に試食した店で一番おいしかったハチミツを買うことにしました!

それがこれ。


信じられないことに何のハチミツなのか完璧に忘れてしまったのですが!!
ちょっと白めでトロトロとした、香りの良いハチミツです。
1キロ650ルーブルだったので、「500グラムじゃだめ!?」と聞いたところ、簡単にokをもらえました。というわけで約500グラムで300ルーブルの買い物でした。

とっても気に行っていて、最近は朝トーストを焼いた上にこれをかけて食べるのが楽しみになっています。


そしてもう1つの戦利品がこれ!


медовухаという、いわゆる「ハチミツ酒」です。
あまり馴染みのない方も多いとおもいますが(というか私がそうなだけかもしれません)、
ハチミツを発酵させて作ったお酒です。

味はビール、香りはワインと言った感じでしょうか?!ハチミツの味はそんなにしません。

なんとなく少し度数が強そうな味がするので、いつも水で割って飲んでいますがおいしいです^^

半年後もマネージ広場というとこで開催されるそうなので、また行ってしまいそうな勢い!
ハチミツ好きにはたまらないお祭りでした。

2011/10/03

寮って?

今日はすこしばかり寮の話をば。

ГЗ寮。


つまりこの建物の内部に私たち留学生は暮らしているわけです。

建物内はА,Б,В,Г,Д,Е....のようにいくつかのсекторに分かれています。左右対称に作られていて、うっかり迷ってしまうと似たようなつくりばかりで大変なのですが・・・

私はсекторВに部屋を持っているわけですが、私の階は日本人などアジアからの留学生が中心になっているようです。

キッチンはこんな感じ。階ごとにさらに右ウィング、左ウィングのように分かれていて、それぞれにキッチンが1つ割り当てられています。洗い場が1つしかないため、混んでいるときは大変です。
ただ、キッチンは皆が集まるので1つの交流の場のようになっていて、ここで寮に住む他の人(もちろん日本人に限りません)と友達になることが多いです。


そして・・・これがマイルームです(笑)

雑然としていて女子の部屋としてどうなのかと思いますが、勇気をもって晒します…

床のマットはどうやら前に住んでいた子が残して行ったもののようですが、これによってかなりガーリーになっています(笑)

タオルが干してあるように、洗濯ものは部屋干しです。

ベッドはまあ大きくありませんが、普通に寝れるような感じで、ロシアに来て2週間ほどで結構慣れたなーという感じだったのですが、

が、

1週間前ほど前から、私の階の廊下に大量の金具が落ちていることが多くなり、

ベッドが交換されるらしい」という噂が立ち始め、

そして先日!ついに私の部屋にTシャツに短パンのおじさん2人が出現!
授業が終わり部屋に戻ると、
「お前がこの部屋に住んでるのか?」と聞かれ「そうですけど」と答えると、
「ベッド変えるから布団をどけてくれ」といって続々と木材が運び込まれました。


狭い部屋の中重たい布団の置き場をつくり何とかマットとともにどかし…

おじさんがせっせとパーツを組み合わせ、(雑に)工事を始め、約30分。

「はい、おわりだよ!」

といってできた新しいベッド。

写真では分かりにくいのですが、かなり幅広になりました。
今までのは若干幅が狭かったので広くなったのはいいのですが、部屋が狭いので圧迫感が・・・(笑)

私の部屋はかど部屋なこともあり少し広めの部屋だからいいのですが、他の人の部屋ではその圧迫感が1.2倍増しに。。。

さらにマットも硬くなり、これには賛否両論です。
私などは実家のベッドが結構固いので、固めのほうがむしろ良いくらいでした。

まぁこういうドッキリがここにはちょくちょくあるわけで、寮暮らしもけっこう楽しいものです。

ちなみに、部屋は1人用ですが、トイレ、シャワーは2人で1つです。
つまり、廊下からドアを入ると右手にトイレ、左手にお風呂があって、正面に2つの部屋の入り口がある、という感じです。


まさに住めば都。すでに「お家」感覚です!